樫、白樺、赤松などがあふれるソローニュの森の中、5,500haの敷地に、元は狩猟の館だったものを壊し、フランソワ1世の命で建てられたロアール最大規模の城。440もの部屋を持つ館は、左右対象のルネサンス様式。主要工事の終わるまで約20年、国庫のすべてをかけ1536年に完成した。中央部に林立する尖塔はゴシックやビザンチン様式で、建物最右翼の円塔は礼拝堂。
フランソワ1世の紋章は、火を噴くとかげサラマンドル、シャンポール城を居城にしたフランソワ1世は、自らの力を誇示するため、場内に700か所以上もサラマンドルを刻み込んでいる。
講談社「地球旅行」より抜粋