円形闘技場は、旧市街の最も高い地点に建っている。巨大な楕円形をなす闘技場の周囲を2層のアーケードがぐるりと取り囲む。2万5千人を超える観客を収容できるこの闘技場には、ガリアで最大級のアリーナ(長径69m、短径40m)があった。中世になると、円形闘技場は要塞状の居住地に変えられ、監視塔も造られた。このとき、円形闘技場の内側に建てられた家屋は、19世紀まで取り壊されることはなかった。
講談社「世界遺産」より
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