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シュノンソー城

シュノンソー城は、代々、女主人に受け継がれ女たちの城または6人の貴婦人の城という呼び名を持つ。シェール川に浮かぶこの城は、ルネサンス様式の華麗な城館とともに、ディアーヌとカトリーヌのそれぞれが残した美しい庭でも知られる。6人の貴婦人は、建設者であるフランソワ1世の財務長官トマ・ボイエ (Thomas Bohier) の夫人カトリーヌ・ブリソネ (Catherine Briconnet) 、ディアーヌ・ド・ポワチエ (Diane de Poitiers) 、カトリーヌ・ド・メディシス (Catherine de Medicis) 、カトリーヌの息子アンリ3世妃ルイーズ・ド・ロレーヌ (Louise de Lorraine) 、徴税請負人デュパンの夫人 (Louise de Dupin、ジョルジュ・サンドの遠縁)、プルーズ夫人 (Marguerite Pelouze) 。

ディアーヌとカトリーヌ

ローマ神話に登場する月の女神の名を冠したディアーヌ・ド・ポワチエは、フランス宮廷髄一といわれるほどの美女で、アンリ2世の父王、フランソワ1世の寵愛を一身に受けていた。ディアーヌは、あろうことか、フランソワ1世の依頼を受け、息子アンリに性の手ほどきをしたと伝えられている。息子のアンリ2世は、カトリーヌ・ド・メディチと結婚後も、18歳年上のこの女性を熱愛し、若い妻をかえりみなかった。
1559年、騎馬試合で、アンリ2世が傷を負い、亡くなると、カトリーヌはディアーヌの宮中への出入りを禁じ、彼女の住まいであったシュノンソー城から追い出し代わりにショーモン城を与え、この城の新たな主人となった。

講談社「地球旅行」より抜粋


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