ホームへリンクする家の画像ホームへ
世界遺産条約 1960年、ユネスコは文化財、自然遺産を保存する目的で31遺跡を指定し、国際キャンペーンを実施。アスワンハイダムに沈むアブシンベル神殿の移転もそのうちの一つ。1972年、ユネスコ総会では「世界遺産条約」を可決。その目的は、人類のかけがいのない自然遺産、文化遺産等を保護し、将来に残すために国際協力を推進すること。
その意義 世界遺産条約を締結することは、遺産を次世代のために保護することを国際社会に宣言することを意味する。自国のものというだけではなく、世界人類の共通の遺産として国際社会が援助を与えるが、お互いに義務と責任を負う。締約国から提出された遺産候補は、21か国の専門家から構成される世界遺産委員会においてリストに登録されるかどうかが決定される。
登録基準 以下の基準のいずれか一つ以上を満たすもの。

文化遺産
  1. 人類の創造的資質を示す傑作であること。
  2. 時代を超越して建築、あるいは都市計画、景観などの発展に重要な影響を与えたもの。
  3. 現存する、あるいは消滅した文化的伝統または文明のユニークな証拠を示すもの。
  4. ある様式の建築物、あるいは人類の歴史上重要な発展段階を示す景観の代表的な例。
  5. 統的集落、土地利用のきわだった例。
  6. 極めて普遍的な重要性を持つ事件あるいは現存する伝統、思想、信仰、芸術的、文学的所産に直接もしくは明白に関係するもの。

自然遺産

  1. 地球の歴史の各主要段階を表している優れたもの。
  2. 陸上、淡水域、海洋の生態系や動植物の生態系の進化発展において、現在進行中の主要な生態学的、生物学的プロセスの代表。
  3. 卓越した自然現象やすばらしい自然美、美的に価値があると思われるもの。
  4. 科学的、保護的観点から世界的に高い価値がある絶滅の危機にさらされている種が含まれる、野生状態における生物の多様性の保全にとって、重要な自然の棲息地を含む場所。
講談社刊「ユネスコ世界遺産」より抜粋

今まで訪れた世界遺産のページに戻る