後からやってきたお客は、勝手に一人で馬場で馬を操り、乗馬を楽しんでいましたが、このようにある程度乗れる人か、まるっきりの初心者でなければ、このクラブで楽しむのはむずかしいのではないでしょうか。いきなりなんでも自由になると初心者は何をしていいのかわからなくなります。
外乗コースは富士の裾野に開け、自衛隊の演習場のそばを通るので、迷彩色の服を着た自衛隊員の方々が、そこここでトレーニング中です。林の中で人の姿は見えねど声だけが聞こえてきたり、近くのアルカディア乗馬クラブらしき馬のいななきが聞こえて来たりと、視界には現れないのにそれぞれの気配が感じられて、結構ミステリアス。富士山はあちこちで姿を拝むことができますが、外乗コースそのものは起伏に乏しく同じような風景が何度も現れます。しかし、林の中の木々をかき分けていくときや小さな川を渡るときにはかなりスリルを味わえるので、馬場では絶対味わえない楽しみを得られます。
馬場では全然言うことを聞いてくれなかった馬たちも、外に出ると元気になり、先導する馬にちゃんとついていきます。正反動も駆歩も一応は出て、馬場で腐っていたのが嘘のよう。前の馬につられているのと、この道は駆歩をする道と、馬がちゃんとわかっているようです。ただ、駆歩といっても鞍につかまっているので、手綱だけで乗れるようになるのはいつのことか。
帰りの道では、先導馬に大分離れてしまい、何度となく馬体を蹴っていたら内転筋(股の内側の筋肉)がいかれてしまいました。久しぶりに筋肉痛に悩まされたのはいうまでもありません。まだまだ修行が足りない。