最初に、行きたい場所にどんなホテルがあるかという情報を得なければなりません。ガイドブック、旅行情報誌、観光局のパンフレット、インターネットなどからよさそうなものをピックアップします。
ミシュランのレッドガイドは、ご存じのようにホテルやレストランの格付けで有名ですが、出版されている国が限られているので、これが手に入らないときは苦労します。(フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、イギリス、アイルランド、ベネルクス、スイスのレッドガイドはあります)
やはり、少ない情報の中から探すよりは、情報量が多い方がいいです。
次に、ガイドブック等でめぼしいホテルを見つけたら、そのホテルの詳しい情報を得るためにインターネットでそのホテルのホームページを探します。URLが載っていたら、アドレスバーに直打ち。ないときはその国のYahooかUKYahooかYahoo.comで検索です。ヨーロッパのホテルを探すのにはイギリスのYahooがいいかと思いきや、意外なことに米国のYahooは非常に情報量が多い。さすがにインターネットの発祥の地、ホームページも格段に進んでいます。
もちろんYahoo.co.jpでも探すのですが、日本のホームページにはホテルの詳しい情報はあまり載っていません。駐車場の有無などは皆無、ホテルの写真が載っているページも滅多にありません。住所もなかったりします。日本の場合は、旅行社に直に予約を頼む人が多いのか、そうさせるために情報を与えないのか疑いたくなります。
目指すホテルが自分のホームページを持っていれば、そのホテルの詳しい情報が得られます。なくても外国の旅行社の場合、そのホテルのeメールアドレスを記載していたりしますので、eメールでホテルに問い合わせをします。一つの場所でそのホテル1軒だけのときもあるし、何軒か問い合わせをすることもあります。eメールは、ほとんどお金がかからないので心置きなく何軒でも。労力のみです。
このとき、いついつの日付で何泊したいかを聞きます。私の場合は、眺めの良い部屋を探している旨を記載するようにし、ArrivalとDepertureを明記し、1nightとか2nightsと必ず書くようにします。日付の記載は数字のみではなく、6.July.2003 というふうに月は数字にしません。月日順の国と日月順の国があったりするので。何夜(何泊するのか)は、トラブルを防ぐために入れた方が良いです。
これらは、全部英語です。わたしのつたない英語でも、ホテルの方では人を泊めたいのだし、私は泊まりたいという需給関係があるので、要点さえはずさなければちゃんと通じます。その国の言語で問い合わせるとその言語で返って来る恐れがあるし、ホテルの係は英語はちゃんとわかります。
eメールでクレジットカードの番号を知らせるのは物騒なので、このときは知らせませんが、クレジットカードで室料を払いたいということと、室料をeメールで教えてください、と書きます。
ホテルから返信メールが来て、希望に合致していたら、日付、泊数、部屋の付記(superiorとかnice viewとか)、クレジットカードの番号、遅くなるときはその旨(KLの○○便だから20時過ぎるよとか)、コンファメーションをeメールかファックスで送ってほしいと書いた紙をファックスでホテルに送ります。
そして、ここからひたすらコンファメーション(確約書)を送ってもらうまで催促することになるのです。
ちなみにファックスは、最近はGコールを利用しています。初めてのドイツのときはKDDでしたが、1枚送るだけで平均300円かかり、ファックス代だけで1万円かかりました。なんてこった。古城ホテルに予約するのに旅行社に頼むと3千円といわれたので、まあこれに比べれば安いと言えば安いかもしれませんが。
今年はGコールで8件送った代金が199円です。夫曰く「そんなに安くてやっていけるのか。」
Gコールはインターネット電話ではないらしいです。去年も、あまりに安いので驚きました。
コンファメーションスリップは必ず手に入れ、前金をとられた場合はそれに関する資料(ホテルからの領収書やクレジットカードの明細書)も持参して現地に行きます。
これで、今までのところは予約が入っていなかったということはありませんでした。かえって旅行社に頼んだときの方が1部屋なのに2部屋ですねとか、1泊なのに2泊ですねとか、ホテルへの地図が間違っていたとか、ホテルがクローズ (内部は白い布が掛かっていて、門番が立っていました。このときの旅行社はJTB。) していたとかありました。
精算するときにホテル側が前金の額を間違えたことがありますが、領収書とカード明細を見せたら計算しなおしてくれました。間違える方が失礼ですが(マナーハウスです)。
ホテルを予約するだけでずい分時間がかかりそうですが、この間は結構楽しんでます。
旅においてはアコモデーションの善し悪しは旅の印象を良くも悪くもするし、何はともあれ、旅行社(要するに人任せ)に頼むと、どうやって予約したかという経過がわかりません。
ここまでくると、いったいどんなホテルなのか、ワンダフルなのかがっかりなのか、行く前からすでに楽しんでます。ホテルを自分で選ぶのは、カタログを見て注文する楽しみに通じるものがあります。