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*乗馬日記 (始めた訳は)

なぜに、唐突に乗馬日記なのか。元々、動物に乗るのが好きな私、旅でラクダや象、ロバには乗ったことがありましたが、馬には乗ったことはありませんでした。
でも、昔から乗馬はやってみたいという願望があり、クレイン神奈川の5級ライセンス取得コースに妹と行ってみることにしました。

クレイン神奈川は渋沢にあり、秦野に住んでいる妹の所に近いのです。最初は千趣会のお知らせに載っていたキャンペーンに気づいたのですが、ワールドパークスマイルモールで申し込むとお茶付きだったので、そちらにしました。
クレイン:www.uma-crane.com

乗馬クラブは、丹沢の中腹というか麓というかというような場所にあり、かなり山の中で、斜面を削って作ってあります。確かに空気は良いのですが、私にとっては遠い。帰りは、一日目、16時過ぎに高速に乗ったら厚木まで1時間の渋滞、二日目、15時過ぎに高速に入ったら事故渋滞、三日目14時半でもやっぱり自然渋滞で、川崎インターまで1時間かかりました。朝早いと、行きは40分くらいです。

クラブハウスのすぐ近くが初心者用の馬場で中級、上級に行くにつれ、上の方の広い馬場になります。ヘルメットと長靴、ライフヴェスト(クレインでは装着が義務づけられています)を借り、いざ、馬場へ。

2002年
9月16日 馬の後ろに立ってはいけないという注意を受け、馬場まで馬を曳いていきます。いざ、馬に乗ろうとすると、馬の背中が非常に高いことに気がつきました。鞍の位置が私の身長ぐらいなので、鐙に足をかけるのも一苦労です。
けれど、鞍の前に金属の把手があり、初心者はこれにつかまることができます。
準備運動として、体をひねって馬の尻尾や頭にさわったり、鐙を脱いで常歩(普通に馬が歩いている速度)をすると、バランスを保たなければならないという乗馬の基本をいきなり知らされます。

コースの内容としては、20分実地の後は教則本で勉強、また20分実地、勉強、20分実地ということでしたが、続けて60分馬に乗り、その後教則本で勉強に変わりました(この方がよかった)。

9月22日 軽速歩(駆け足まで行かない速度で上下に反動が来る)で、お尻を上げては座り、上げては座りを馬の上下動に合わせてする稽古です。隣の馬場では、ファミリーの3人が優雅に軽々と、立ったり座ったりを繰り返しています。
「あの方たちは、どのくらいやっているんですか。」と聞くと、10鞍くらいということでした。ど初心者の我々からすると、天と地程の距離があります。立った後に鞍に座ると鐙の足の位置が変わってしまうし、馬の上下動に合わせれば力を入れる必要がないとわかっていても無用な力が足にかかり、上半身は前に傾いたり、後ろに反ったり。

三日目は、検定試験なので、鞍についている把手を握らず、手綱を握ったまま軽速歩で立ったり座ったりを2周はしなければなりません。
「とても、そんなことができるようになるとは思えません。」
思わず、コーチに言ってしまいました。

9月23日 コーチとしても、ライセンス取得コースなので教え子が受からなければ教え方を問われるのですから、力が入ります。でも、まあ、落ちたら補習を受けられるというので、「その方がもう1回馬に乗れていいかな」と言っていたのです。クレインはヴィジターを受け付けていないし、乗馬をするには会員にならなければならないからです。

40分ほど乗り、やっと何とか今なら2周ぐらいなら把手につかまらずともいけそうという段階になったところで、試験官がやってきました。練習の延長のように試験があったのがよかったのかもしれません。
結果は、しっかり、受かりました。3点ほど試験の項目があり、バランスでは妹より点数が上でした。ホホホッ。

1か月ほどして、全国乗馬倶楽部振興協会から5級のライセンスカードが郵送されてきました。5級なんて、一度も乗ったことがない人よりはまし程度ですが、それでも写真付きのライセンスを見ると何だか楽しくなります。

30鞍ほど乗った後、3鞍で5級をとれる方がおかしいと思い始めました。次の4級までの技術の差がありすぎるからです。でもライセンスそのものは、乗馬へのお誘いの入口にはなりますね。


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