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*乗馬日記 ( 31〜41鞍 )

6月2日
31、32鞍
また妹はクリシモン、私はテディです。最近、いつもこの組み合わせです。クリシモンはあまりいうことを聞いてくれないので、妹は彼が苦手。気の毒にと思っているうちに2時間目は私のマリオと交換されてしまい、私がクリシモンになってしまいました。久しぶりだったのでマリちゃんに乗りたかったのですが、それだと妹は1、2時間ともクリシモンになってしまいます。違う馬に乗る方が練習になるので仕方がありません。

2時間目の終わりに駆歩の練習です。まだ駆歩の合図などは出せないので、紐をつけ、コーチの合図でぐるぐる周り、ギャロップの3拍子を体験します。妹はマリオに乗り、何とか駆歩で乗り終わりました。鞍についている把手をきつく持っていたので、腕に力が入ったとのこと。
私もクリシモンで練習を始めたのですが、駆歩の最中にクリシモンがつまずき、「怖い、怖い、怖い。」前のめりになり、完全にバランスを崩しました。『クリちゃん、駆歩でつまずいたりしないでよー。』
「では、クリシモンを馬房に帰して、マリオで駆歩の練習をしましょう。」というコーチの言葉で、妹が乗っていたマリオに乗ることになりました。『うーん、マリちゃんはさすがにつまずかない。』しかし、いったんクリシモンでバランスを崩した後だと積極的に乗れず、腹筋の伸び縮みで調節するというのに、お腹が伸びるときには背中も一緒に反ってしまいます。

6月19日
33、34鞍
前日に降った雨のため馬場はぬかるみ状態です。こんな日はきっと駆歩はしない。
馬場の角に用意されたコーンの周りを巻乗りの練習です。テディは左回りが得意、1回目は失敗、2回目は何とか巻乗り(円は大きかった)成功です。右周りが不得意なテディで、はたして右回りの巻乗りはできるのか。3回目でなんとかコーンの周りを回り、定跡に戻ることができました。自分でもなぜ誘導できたのか、手綱さばきはどうやったのか、考えてもよくわかりません。次に巻乗りのときできるかしら。

2時間目の終わりにコーチが駆歩の練習をすると言い始めました。『えっ、このどろどろ馬場でやるの? 』前回のこともあり、すぐつまずくクリシモンではなく、妹の乗っているムーンでやるとのこと。また、先にクリちゃんを馬房に連れて行かねば。
馬場に戻ると、すでに妹は下馬しており「この前よりは腕に力が入らなかった」と言います。私がムーンに乗ると、彼女はいきなり加速していきました。1週もしないうちに、「怖い、怖い、怖い!!」と叫びながら、私はまたしてもひらりと馬から落ちてしまいました。何だか持ち手が切れたような、と、泥だらけになりながら馬を見ると、その背にはダラリと垂れ下がった鞍に付いているはずの把手が。
どおりでバランスが崩れた訳だわ。駆歩の練習を始めたばかりの身には、手綱だけでバランスはとれません。把手だけが頼りなのに。

7月5日
35鞍
ノルウェーでのフィヨルドホースでの外乗写真:フィヨルドホース
7月28日
36、37鞍
妹が調子が悪いので、私一人です。馬のあてがいリストを見ると2時間ともクリシモン。あーあ、クリちゃんでは駆歩の練習はできマセン。クリシモンはしょっちゅうつまずくのです。ちゃんと足を上げて走っていないからだとコーチは言うのですが、駆歩でもつまずくのはなぜ。常歩や速歩でつまずくのはまだわかるとしても、駆歩ならかなり足を上げているはず。疑問です。つまずきやすい馬だというのが私の評価。
フィヨルドホースというおとなしくてかわいい馬に乗り、景色のよいのんびりとした乗馬を楽しんだ後だと、馬場でくるくる回るだけの乗馬が色あせてみえます。駆歩を覚えて外乗したいというのが目標なのに、恐怖心と膝の不調とクリシモンのせいで駆歩なし。自分の目標からはほど遠い進歩のないレッスンでした。
しかし、軽速歩で座るそのたびに脚を使うのがまだできません。足首だけで圧迫すればよいとのことですが、当たっているのかどうかがよくわからないのです。ちょっとした扶助ぐらいではクリシモンが反応してくれないので、鞭もしなるようにお尻に入れなければなりません。手首でスナップを効かせられるように鞭の使い方を練習しなければ。ヒュンという音にクリちゃんは反応するのですよ。
8月25日
38、39鞍
妹がやっと復帰しました。その間、私は3時間は余分に乗っていますが、3時間の差なんてたいした差ではないですね。
本日の馬は何かと表をみると、またもやテディにクリシモン。いろいろな馬に乗る方が勉強になるのだったら、別の組み合わせも考えて欲しいところ。すぐつっかかるクリシモンと騎座がちゃんとできていなければ駆歩の練習はしませんと、いつも言っているコーチとの組み合わせでは駆歩の練習はないだろうと思いつつ、口にも出さずにいたら、案の定ありませんでした。

しかし、一つだけ、なるほどと思える乗り方を覚えました。3ポイントといっている乗り方が、鞍壺にお尻を載せるのではなく、後轎にお尻、鞍壺には股の骨が入るようにし、恥骨をつけると教わったのです。「30時間以上も乗っているのに、鞍壺にお尻を入れるとばかり思っていました。」「10年以上馬に乗っていても3ポイントの乗り方がわかっていない人もいます。この乗り方をすると常歩が一番きついけれど、馬のスピードが上がったときは楽です。」
なるほど、正反動で速歩をすると、今まではどうしても鞍からお尻が離れていたのに、鞍に吸いついているような場合も出てきて、『おや、これはなかなかいいぞ。』と思えたのでした。
今まで鞍が当たり股の部分が痛かったので、とうとう乗馬用の下着を注文してしまったのですが、この乗り方をした後は、これまでのように痛くならず、どうしてこの乗り方を早く教えてくれなかったのかと思われました。
初心者には初心者用のレベルに合わせての教え方があることもあるでしょうが、最初から鞍壺に乗り、なんて教えられたら、それが正しいと考えるのが道理というものです。最初から3ポイントの乗り方を教え、初めからはこれは無理でしょうから鞍壺に乗ってください、と言われる方が、目標があって正しい乗り方も身につくというものです。
この乗り方を覚えなかったら、鞍が当たって痛いので、乗馬はそこそこでやめていたでしょう。何時間もの外乗も問題外なので、モンゴルで馬に乗って移動するツァーなんて、とても行くことはできません。

9月8日
40、41鞍
前回とコーチが変わったら、後橋にお尻をつけないようにと、言われてしまいました。ちょっと接するくらいで後橋には座ってはいけないらしい。本には鞍壺に座骨を立てると書いてあったので、確かに完全に後橋に座り込まないのかもしれません。
しかし、私の場合は、後ろにお尻を乗せ気味にしている方が鞍に当たりにくいのです。鞍への座り方、もとい、またがり方で悩むなんて、40鞍で迷走しています。なぜそうするべきなのかというのがわかれば、なるほどその方法は正しいと思うことは乗馬以外でもよくありますが、なぜかという理由は書かれていないことが多い。習うより馴れろだなんて、今どき流行らないと思うけど。一流のスポーツ選手は理論を理解して、その練習がどのような効果を得ることができるかを理解して実行しているはずです。初心者といえども、ただ鞍数を重ねるだけではなかなか上手くなれないし、払っているお金がもったいない。なぜなら、馬場で、ただ馬に乗っているだけではあまり楽しくないからです。外乗の楽しさを知ると馬場の練習は楽しくないな。

コラム■馬の組み合わせ

最近、私はテディ、妹はクリシモンという組み合わせばかりです。いつもそのくみあわせだとコーチに聞くと、「男の子と女の子の組み合わせはできないんですよね。男の子が女の子を気にするので」とのこと。動物の世界は馬も人間も同じか。クリとテディは男同士なので大丈夫。でもマリオも男だから、たまにはマリオに乗りたい。
テディは、すぐいうことを聞いて軽速歩のスピードになってくれるけど、それはテディのスピードであくまでも遅い。「もっと速くー。」のコーチの声で足で扶助を出したり、鞭をいれたりするけど、それでもすぐテディのスロースペースになってしまいます。速いペースに保つのがたいへん。
クリはレッスン中も、しょっちゅうつまずきます。駆歩でもつまずきます。コーチに言わせると「足をちゃんとあげて走っていないからです」とのことでした。駆歩ならいくらなんでも普通は足を高くあげるでしょうが。『クリシモン、あんたは足が老化しているの? 』

コラム■乗馬用 の下着

乗馬用の下着の効果は、試してみなければわからないし、合う下着もそれぞれです。そこで、前側に補強している下着を買ってみました。それが、なぜ真ん中で補強が途切れているのだろうというくらい前半分しか補強されていないのです。妹と二人で『なんで? 何これ?』
もう一枚、スペアには、お尻まで補強されているのを注文しました。これも、あまり効果がないかもしれません。擦れるのが一番いけないからです。初めてカタログで見たとき、あまりに料金が高いので、論外だと思っていた流動性のパットも買ってしまうかもしれません。

コラム■2度目の落馬

1度目はムーンで落馬でした。2度目もムーンで落馬です。たまたま同じ馬だったということでしょうが、何の因縁だという気にもなってきます。落ちてすぐは、ああ自分の落ち度ではないと思っていましたが、だんだん自分が下手で落ちたのなら自分のせいで仕方がないけど、鞍が切れるなんて不可抗力とはいえ『一体、何なんだー!!』という気分になってきました。落ちた後、コーチに「どうしますか?」と聞かれ、「旅行前なのでもう練習はいいです。」と答えましたが、あんな泥だらけで、「どうしますか」といわれて、いったいどうすることができたのでしょう。泥だらけで乗ったら鞍も泥だらけだし、第一、把手が通っていた鞍の端は切れてしまっているので鞍を替えなければ駆歩の練習はできません。
1度目の落馬のときは乾いた馬場だったのと、腰と足ぐらいしか汚れませんでしたが、背中の左側も、ヘルメットにも少し泥がつき、顔にも飛び跳ねました。
あまりに泥だらけなので、みんなから「どうしたの?」と聞かれ、「駆歩の練習で把手が切れたんです」と答えると、みな一様に「まあ、そんなことがあるのね。命綱が切れるなんて。」という反応でした。こんなことがよくあるのなら、次回からは把手をよく確かめなければと、コーチに聞いてみました。「強い力がかかると切れることがあるんですけど。」「さっきのは私のせいじゃないですよね。」「違います。違います。」
妹が前回のように強く把手を握っていたら、きっと彼女が落ちていたでしょう。
コーチはシャワーをつかえるようにしてくれましたが、下着にもじっとり水分が染み渡り、考えた挙げ句下着無しで着替えました。着替えを持っているとはいえ、下着までは持ってきませんでした。こういうときのために持ってくるべき?
駆歩の練習が全然できなかったのはくやしかったけれど、自分のせいではなく落馬することもあるのだと気がつきました。思いもかけないから、アクシデントというのですよね。
会社関係で3月4月5月と人が亡くなっているので、6月は旅行に出かける私が飛行機事故で亡くなる?なんてことにはならないよね、と心配していましたが、ここで落馬したから、きっと飛行機は落ちないという変な確信がしてきました。


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