バルセロスの市
毎週木曜日に、バルセロスでは市が開かれるそうです。ヴィアナ・ド・カステロからアヴェイロに行くのに寄り道をせずアヴェイロでゆっくりするつもりでしたが、1週間に一度それも木曜の市なんて、我々のスケジュールに何てぴったりはまっているかしら、これはやはり行かずばなるまいに。と言う訳で、バルセロスに立ち寄りました。市場の近くの駐車場は満車で車の列ができており、裏通りでやっと見つけた空間に駐車させ、いざ市に。
その市は、1週間に1回だけというべきか、1週間に1回だけだから大きな市がたつのかはわからないけれど、思っていたよりバリエーションがある市場でした。 ソーセージ、果物、野菜、ステンレスの食器、日用品、おしゃれなアルコールランプ、雄鶏の置物、テーブルクロス、シーツ、ラグ、家具、花。ありとあらゆるものが、露天に並び楽しいことこのうえなし。
生きた鶏や兎が売られていると、農耕民族である日本人と狩猟民族の違いをまざまざと見せつけられます。肉になったものだと平気で食べるくせに、生きている動物を殺して食べるのはとてもできそうにありません。食物連鎖の頂点に立つ人間。考えさせられます。
せっかくバルセロスに来たのだからと有名な雄鶏の置物を買いました。セラミックでできたものはこわれやすそうだったので、金属でできたものを購入。猫のサッカーボールになりそうなほど小さなものから、かなり大きなものまでいろいろあります。
雄鶏伝説:昔、サンチャゴ・デ・コンポステーラに詣でる途中の巡礼が、バルセロスの町で窃盗の罪にとわれ、有罪となった。巡礼は宴会を開いていた裁判官に無罪を主張したが、とりあってもらえなかった。巡礼は、丸焼きのチキンを指さし、「私が無実の証拠に処刑されるときに、その雄鶏が鳴くであろう」と言い残す。はたして、巡礼が処刑されようとしたときに、雄鶏がいなないた。
生きたままの動物が売られていると、いつもギョッとします。
人が多いと活気があります。
おいしそうな野菜がごろごろ。山積みの野菜を好きな量買えるのを見ると、いつもうらやましくなります。
露天の花屋。種類は少ないですが、色合いがシック。
生ハムを山積みにして売っていました。これを見る限りでは、スペインのハモンセラーノと似ています。