Historic Centre of Evora 世界遺産の頁へ
エヴォラ

着いたのは、ちょうど昼時だったので、まず町中でレストランを探しました。エヴォラの町は城壁に囲まれていますが、それほど広くないので歩いて充分散策できます。しかし、建築物が独創的かどうか全然わからない我々には、エヴォラの価値はよくわかりませんでした。どうということない町としか映らず、意外と印象がうすいのです。文化的な場所より、大自然の方が心に残るということでしょうか。
実は、サンフランシスコ教会の礼拝堂である、この骨の家がエブォラで一番私が行きたかったところなのです。メテオラの修道院で、いきなりしゃれこうべが陳列してあるのを見た夫が、かなり気味悪がっていたので、わざと事前にこのことを告げませんでした。
入り口に来て、骸骨がいっぱいある修道院だから、嫌だったらここで待っていて欲しいというと、以外にも一緒に入ると言い出しました。「えっ、なんで。」「これほどいっぱいあると、いっぱいありすぎて、別に何とも思わない。」変な人だな。いぶかりながらも、死者に敬意をはらいつつ、しめやかに写真を撮りました。部屋に入る前の、何だかおどろおどろしい雰囲気(恐らく赤いライトのせいです)、にもかかわらず、どんどん先にいく夫です。不気味というより、骨の状態で他者とくっついて安置されている(飾られている?)のは、死後の世界に行っても安心感が得られるような気がします。『あなたの骨をお待ちしております。』という入り口のことばは、ブラックジョークではなく、純粋に信仰から来ていることばなのだと感じました。

カテドラル

カテドラルのルーフより

ポウザーダの隣にある公爵館の内庭。あまりに暑くて、ついついお茶です。

エブォラの城壁の外側にある水道橋

壁から天井まで、人骨で埋めつくされています