オビドスのポウザーダでランチ
ポルトガルに着くまでは、オビドスのポウザーダで夕食をとりたいと考えていました。ところが、ユーロ2004をテレビで見て、ポルトガルを応援しているうちに、決勝がこの日になってしまったのです。そこで、昼食をとりたいと申し出ると、あいにく一杯だけれど1時半なら大丈夫といわれ、先に町を散策した後にレストランにやってきました。城のポウザーダは全部で9室しかなく、団体が宿泊するのは困難。そこで、ツァーは昼食を予約するらしいのです。この日も日本人団体客が来ており、ポーターに荷物運びを頼まないで、自分たちでエッチラオッチラスーツケースを運び、階段で大変そうにしている私たちを横目で見る日本人たち。「大変そうねえ。」というのが、ちゃんと聞こえましたよ。そのときは、『ふん、私たちはスィートよ。』と、せせら笑ったのですが(ホテルの印象のページを参照)。
今回の旅では、オビドス、セトゥーバル、エヴォラのポウザーダでしか食事をしませんでした。レストランに着くと、私たちのために特別に閉めないでいてくれたようで、他に相客はなし。だからといって、常に監視されているようなサービスではなく、適度に干渉してくるので心地は良かったです。
食事も、格別感激はしませんでしたが、ポルトガルで食べたご飯の中では最高でした。
これを読んで、ここの食事がとてもおいしかったと感じた方、気を悪くなさらないでください。日本でも、めったに料金と食事が見合っていると感じたことはないんですから。質素でも新鮮な有機の食材で、家でご飯を食べる『うちご飯』が好きなので、外で食べるご飯にビビッと来ることが非常に少ないのです。
写真から、おいしそうな食事だということは伝わると思います。量が多すぎないのも、日本人の胃にはやさしい。食前酒に、さくらんぼのお酒ジンジャ(ginja)をいただきました。地域により特産のお酒を楽しめるのはうれしい。
食事の写真の3番目のセルクル固めが、バカリャウ・ア・ブラス(干鱈のポピュラーな料理)です(バカリャウ・ア・ブラスの作り方)。