ナザレ
バターリャからナザレに向かう道は、ナザレの標識が結構出ました。バターリャと違い、いくつも出るので、ことの道を行くのがいいのか迷うほどでした。海岸に行くのだから下に降りていく道ならあっているだろうと選ぶと、見事海岸沿いに出ました。ホテルはこの道沿いにあるはずと走っていくと、ずい分繁華なコーナーで目指すホテルを見つけました。ホテル自体は駐車場がないので(他のホテルも同じ。プライア地区だと駐車場付はむずかしいでしょう)、市場の裏手の地下の大駐車場にホテルの人が置いてきてくれました。ナザレは、ビーチに一番近いプライア(Praia)地区、北側にある丘にシティオ(Sitio)地区、プライア地区の南東にペデルネイラ(Pederneira)地区があります。ペデルネイラ地区なら駐車場付ホテルもありそうでしたが、ピーチには行かないものの、あえて賑やかなプライア地区に宿をとりました。活気がありましたが、眠れないほどうるさいということはなかったし、ナザレらしい雰囲気が楽しめました。
部屋は角部屋だったので、南側の目の前がビーチ、西側がケーブルカーという賑やかな場所でした。ニースに比べると日本ではナザレは知名度が高くはないですが、ニースの海岸が小砂利でできているのに比べ、こちらは砂です。ナザレの方が、観光地として小さくてもメリハリがあり、楽しいような気がします。
海岸沿いの道路端には、空き室ありの看板を目の前に置いた黒服のおばあさんたちが編み物をしながら座っています。家で編み物をするだけより、ホテルの客引きも兼ねて座って入るほうが有意義かもしれません。それにしても、暑くないのでしょうか。私には、結構涼しげに見えました。
そして、露天で伝統的なミニスカートをはいて豆や種類を売るおばさんたち。何年前かに『ウルルン』で女子プロレスラーの神取忍がナザレを尋ねたとき、このミニスカートを履くはめに陥り、だまされたとしきりに言っていた(彼女はスカートそのものを普段は履かない)ので、実はその光景が見られるかと期待していたのです。路地を入ると喪服のおばあさんたちが集まり、編み物をしながらおしゃべりしている光景。ほのぼのとしていて、懐かしくなります。
ナザレのシーフード
ナザレのシーフードレストランとしては有名だというマル・ブラヴォに宿をとったというのに、ここは結構料金が高い。レストランはいっぱいあるのだからと、ぶらぶら歩きでペルセベスを食べられるレストランで早めの夕食をとりました。サンチャゴで食べたものより小ぶりで塩気もきつかったけれど、料金は驚くくらいサンチャゴより安いです。総じて、ポルトガルの食事はスペインより安いですが、庶民的な料金で気取らず食べられるのは嬉しい。アサリのブリャオンは、ポンゴレ・ビヤンコのパセリ部分がコリアンダーに変わったもの。コリアンダーも、なかなかナイスマッチングです。
ピーチのあるプライア地区と丘の上のシティオ地区を結ぶケーブルカー。
ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会(Igreja Nossa senhora da Nazare)。シティオ地区にあります。
外のテラス席で皆シーフードを食べていますが、とてもおいしそう。
ピーナッツなどを売っているおばさんはミニスカートです。何枚重なっているのでしょうか。
博物館に展示されているスカートを見て、何重もの構造になっているのがわかりました。これは7枚です。