ツールの町に入りましたが、ホテルのチェックインタイムよりだいぶ早いので、先にヴィランドリー城とアゼルリドー城に寄ってからホテルに行くことにしました。
橋をわたり、右折すればヴィランドリーに行けるはず・・・・・はて、あれ、また同じ場所に戻ってしまった・・・1時間もうろうろして道がわからない。あまり人も通らない。仕方がない、ホテルに行って道順を聞こう。
ヴィランドリーは幾何学柄の庭園が有名。上方のテラスから雨をよけながら、全体を眺めると、庭には野菜が植わっていそうです。庭に下りていくと、幾何学柄の庭の一角に菜園がありました。
鑑賞用の庭の一角に食べるための植物を植える欧州の人は、花を活けるのに花と野菜は別の物だという感性はありません。
土から出てきた植物は差別することなくいっしょにアレンジするので、日本人は驚いてしまいます。レモンを活けたり、ナスを活けたりするのですから。
日本庭園には実のなる植物が植わっていることはあっても、野菜が植わっていることはないですよね。
ホテルロッシュのレストランは、ミシュランの一つ星 (2001年) です。最近は、日本でレストランに行くことがめっきりなくなってしまったので、旅に出たときぐらい、ホテルに魅力的なレストランがあれば事前予約をしておきます。
カジュアルではないけれど、それほどフォーマルでもない程度に着替えていくと、あてがわれた席は窓から離れています。窓際の眺めのいい席が私は好きなのです。
夫は、全体の見渡せる席はヨーロッパでは上席だというのですが。仕方がない、まあ、この席でよしとするか。どっちみち、外のテラス席でない限り、たとえ窓際でもロアール川を見ることはできません。おまけに寒いので、テラス席はセットされていないのですから。
料金所にはTelepass (たぶんETC) と書いてある所もありました。マシンだけの所もありましたが、かえってわかりにくそうだったので、好んで人のいる所で料金を払いました。
ヨーロッパで車を運転したのは、ロマンチック街道が初めてでした。
最初はアウトバーンに乗るのが怖くて、普通の道を走ったのですが、他の車は、普通の道でも100km以上の時速でどんどん追い越していくし、対向車も追い抜くときは、まるで私めがけて突っ込んできて、正面衝突しそうな気分になりました。麦畑の中を走るのは楽しかったのですが、高速道路の方が何車線もあるから自分のペースで走れるし、休憩したいときにはサービスエリアもパーキングもすぐ見つかります。
ただし、分岐点で間違えないようにしないと、あらぬ方向に行ってしまいますが。
ロアール川沿いのホテルは、レセプションとレストラン部分は崖の外に出ていますが、客室やバーは洞窟の中のようです。あいにくの曇り空で、ロアール川もどんより。
客室前のプランターは、花もなく受皿だけで殺風景です。受け皿がそこになければ、殺風景だとも思わないのにと、かたずけないホテルに対してホスピタリティがないような気がしました。