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*モンサンミッシェル

Mont-Saint-Michel and its Bay世界遺産のページへ
参考:www.mont-saint-michel.net

シャルルドゴールはパリの北西にあり、モンサンミッシェルは遥か西です。
ホテルをイルドフランスにしたのは、できるだけ空港から近いモンサンミッシェルへの道に取りたかったからです。
高速の方が早いのですが、夫が普通の道の方が迷わなさそうだというので、シャルトル、レンヌを通ってのんびり行くことにしたのですが、200km以上ありそうです。

シャルトルの大聖堂が見えてくると、再び出会えて何だか懐かしくなりました。
パリから電車で出かけたことがあるシャルトルですが、ここに宿をとっていればおいしそうなレストランでのんびりと夕食を食べられたのです。シャルトルブルーと呼ばれるステンドグラスで大聖堂全体が青で統一され、非常に美しくかったことが、思い出されました。

途中それほど道を間違えなかったので、2時近くに写真で見るとおりの砦のようなモンサンミッシェルが前方に見えてきました。

*堤道を歩く

写真:堤道からのモンサンミッシェル
堤道を歩いていると、吹きっさらしの風が冷たい。
堤の下の草原は羊の糞だらけで、よけて歩くのは大変そうです。
放牧されている顔の黒いガングロ羊たち。「これが、かの有名なノルマンディーの羊ね。潮風の中で放牧されているので味がいいんですって。」

私のデジカメはあまりズームにならないのが不満です。やっと、モンサンミッシェルを写真に納められる距離まで歩いて来ました。曇っている空を背景に、モンサンミッシェルは要塞の感がますます強くなります。

*ホテル

ディグのHPには、レストランから見えるモンサンミッシェルの写真が載っていたので、きっとモンサンミッシェルに近いにちがいないと思いつつ車を走らせると、堤道の一番近い場所にホテルを見つけました。
ホテルの地図がなかったので、場所がよくわからなかったのです。

眺望がいいというルレサンミッシェルの予約は一杯でとれませんでしたが、たぶん次に眺めがいいホテルでしょう。
なぜなら、ディグとルレサンミッシェルは道を挟んで反対側にあるのです。
ルレサンミッシェルの方が建物の構造上、視界を遮る物がないナイスロケーションですが、他のホテルがこの二つのホテルの後方にあることを考えると、遠方から眺めるとしたら最適の場所ではないでしょうか。

遠景で楽しむのでなければ、モンサンミッシェルの島の中にホテルをとり、参道の雰囲気をたっぷり味わうのがおもしろいかもしれません。
ただし、島の中へは車は入れません。私は、スーツケースを引いて行くのが嫌だったのと、モンサンミッシェルを眺めて楽しみたかったので島の中はやめました。

ディグでのランチタイムは既に終わっており、ルレサンミッシェルでも断られてしまったのですが、ルレサンミッシェルの食堂から、パノラミックなモンサンミッシェルの姿を見ることができました。
窓枠が額縁がわりで、まるで一幅の絵を眺めるようです。
部屋の配置から察すると、客室からも同じ景色が望めそうです。
5か月前に予約して満室だったのも当然かもしれません。
ここぞという景色が見られるホテルは、実にみなさん良く知ってます。

 大天使ミカエル

写真:モンサンミッシェルの天辺の彫像のレプリカ

モンサンミッシェルの天辺にある彫像と同じレプリカ

オムレツで有名なプーラール (これはルレサンミッシェルの姉妹店) で昼食にしたかったのですが、席が気に入らないのでパスすることに。
もちろん、お腹はすいていますが、この際、とにもかくに もサンミッシェル様に会いに行くことにしました。
旅行パンフレットに載っていた写真を見たときから、いつかは行ってみたいと思っていました。その思いが強すぎたのでしょうか、期待は失望に変わってしまいました。建物の外側はいかめしく荘厳なのですが、中は....なんだか普通です。

塔の先端に金色に輝くミカエルは、双眼鏡でやっとわかるほど。建物内にその尖塔の像のレプリカが飾られており、剣をかかげ龍を退治するミカエルは、とても凛々しい。アウグスブルクの貧民救済施設 (かなり素敵なところです) の入口にも、悪魔を退治するミカエルの像があったことを思い出しました。ミカエルは天使の中でも人気があります。

ハンバーガーの画像昼食が夕食に

結局昼食を食い損ねてしまったので、参道の中の店でフランスパンのサンドイッチとビール、ポテトを買い込み、遠景のモンサンミッシェルをホテルのテラスで眺めながら、早めの夕食を楽しむことにしました。

眺めのいいテラスがあると結局食事が安くすみます
残念なことに、モンサンミッシェルの右側3分の1は欠けているし、一人は振り返らなければ見れませんが、テラスの前には川があり、川岸の向こうでは釣を楽しむ男性がいて、家族とおぼしき人たちがその近くにいるほのぼのとした光景が広がっています。
ヨーロッパの人たちは、陸続きだから、夏になるとキャンピングカーを引っ張り、車で国境を簡単に越えられます。うらやましい限りです。

*羊の放牧

写真:部屋から見える川と羊たち

点線のように川の向こうに見えるのが羊たち

ディグ (digue) というのは、堤防のことです。堤道ができる前は、満潮時はホテルの前まで潮が満ちていたのでしょうか。
堤道のない、海にポッカリ浮かぶモンサンミッシェルの方が絵になるでしょうね。

朝から、霧雨が降っていますが、羊の放牧が始まりました。昨日は、モンサンミッシェルからの帰りに羊の顔をみたくて、糞だらけの草のあるところをわざわざ通ったのですが、羊たちはすっかり帰ってしまった後。
テラスで観察していた夫は、「ときどき群れからはずれて川の水を飲みに来る羊がいてね、それを羊飼いが元に戻るように追い立ててるんだよ」

200頭以上はいるかと思われるガングロ羊たちは、うろうろしながらも、ちゃんと群れを作りながらモンサンミッシェルに向かっていきます。
思わず笑みがこぼれる、朝のほのぼのした風景。ルレサンミッシェルより、ひょっとしたらディグの方が正解だったかもしれません。


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