ブリクスダール氷河
ブリクスダール氷河の手前にはヨステダール氷河がありますが、そのヨステダールと名前の入った駐車場に車を入れたところ、屋根の上の子山羊が草を一心に食べているのを目撃しました。どうやって屋根の上に登るのかは全然わかりません。
まさか飼い主が屋根の上にあげるのではあるまいか。
この日は膝の調子が最高に悪かったので、フィヨルドホースの馬車に乗りたかったのです。
しかし、今日の予約は一杯ですと、断られ、泣く泣く、びっこを引きながら片道1時間かけてブリクスダール氷河を見に行きました。
ここまで来て、氷河を見ずして誰が帰られようか。
途中、すれ違う馬車に乗っている人たちは、声を発せずとも、どう見ても日本人観光客ばかり。
日本のツァーは、馬車で氷河まで行くのが組み込まれているとは知っていましたが、アクシデントで具合の悪い人も排除してしまうほど、馬車の買い占めをするなんて、このときほど日本のツァーが恨めしかったことはありません。
後ろから来る人たちに、次から次へと抜かされ、膝の具合が悪くなければこれほど抜かされることはないのに、情けないと何度も思い知らされました。
氷河の上を連なって歩くツァーの人たち
途中の橋はブリクスダール滝の上にまたがるようにかかっており、ウィンドブレーカーでガードしないと、片側の袖はずぶ濡れになります。
しぶきはかなり遠くまで風に乗り、虹が架かりました。
この日は暑かったので、濡れた服は歩いているうちにいつの間にか渇き、軽いシャワーを浴びたような気分になりました。
やっと、たどり着いた氷河は青く、雄大でした。かなり本格的な装備で氷河の上をいくツァーの中には小学生ぐらいの子供も混ざっており、ロープでつながった登山者たちは、一歩一歩、視界の中で小さくなっていくのでした。
この写真からではよくわかりませんが、子山羊たちは屋根の上の草を食んでいます
川の上の方の白い部分が氷河です