コンティキ号博物館(Kon-Tiki museet)
子供の頃、コンチキ号という名を聞いたときは、なんて変な名前だろう、人をおちょくったような名前と思っておりました。ポリネシア語だったんですね。
それで納得。ディズニーランドにもティキルームがあり、トロピカルな内装でした。
太陽の息子という意味のその船は、まさしく筏。
筏の上に小屋が乗っかっているだけ。
こんなちっぽけな船で、ペルーからイースター島までを航海したなんて、ポリネシアへの文化の移動説を実証するためという大義名分があるにしても本当にびっくりです。
だからこそ、冒険家というのでしょうけど。
フラム号博物館(Framhuset)
Framとはforwardの意味です。
北極海を調査するための船で、氷に押しつぶされないように設計されたというだけに、かなり船底に向かって丸みを帯びています。
博物館は船を納めてから周りに建物を作ったと聞くと、この大きな船をどのように入れたのかという疑問も解けます。
非常に高さのある船で、甲板から船の中まで見学することができます。
船内の部屋に飾られているトナカイの敷物やアザラシの毛皮でできたズボンや手袋が、あっと言う間に何でも凍りつく極北の世界を垣間見せてくれます。
海洋博物館
フラム号博物館に隣接しているので、ついでのように入場する人が多いのではないでしょうか。他の二つに比べるとかなり空いている印象を受けます。
船の舳先につけられた彫刻を眺めていると、ルーヴル美術館のサモトラケのニケの姿が脳裏に浮かんできました。
あの大きさの彫刻が船を飾っていたのだとしたら、さぞかし勇壮な船だったでしょう。目の前の彫刻は小ぶりに見えましたから。
コンティキ号の後、パピルスの船ラー1世号で再び航海に出たトール・ヘイエルダールは沈没してしまいます。
これは、ラー2世号で、日の丸ではなく太陽(ラー)を現しているのだそうです。
日の丸だって太陽を現しているのだから、同じことだと思ってしまいますが。
パピルスの船ゆえにエジプトの太陽神ラーを掲げているのでしょうか。