部屋に入ると窓から目の前に見えるのは道路の反対側のビルだけです。
ハーバーヴューの約束だったのにこれはブーイング。
斜めに窓を覗き込めば港が見えるので、ハーバービューといえなくもない。
だまされた気分ですがホテル代が高いベルゲンでは、ここは料金が安いので仕方がないかもしれません。

朝食で上階に行ったときに窓から景色を確かめました。
港に近づけば近づくほど、かえってその間の道路の方が目立つようです。
ホテルオーナーらしいおばさまは、見かけよりアットホームでフレンドリーな対応でした。
朝食は、家族経営相応にどちらかといえば質素です。
それにしても、便器の横がシャワーエリアですが、人間一人がやっとたてる広さで仕切りは1cmぐらいの高さがあるだけ。
人がよく行く観光地の場合、ホテルの値段は設備と比例しています。

キーを回し、最初に部屋に足を踏み入れた夫は「何これ!」。
「何これって、いったい何なのよ。」
わあ、螺旋階段だわ。
メゾネット形式のスウィートルームで、そういえば戸口にシーサイドスウィートのプレートがありましたっけ。
最上階のおかげですね。
広く高い窓からはクルーズ船や家々が広がり、すばらしい雰囲気の港らしい風景が飛び込んできます。
ソファやダイニングセットまであり、2階にもソファとドレッサーがある豪華版。
それでいてこの旅の中では2番目に安い料金。
一体どうなってるの。
チェックアウトして支払うまで半信半疑の夢のような部屋でした。
ナイスヴュー、部屋の満足度、料金、場所と4拍子揃った、自分が過去泊まったホテルの中で最高の部屋です。
おまけに、すぐ下の階にはインスタントですがお茶やコーヒーを自由に入れられるエリアがあり、北欧らしくシンプルだけど原色でカラフルなソファでくつろげます。
そこは港に面している大きな窓から船がすぐ目の前に見える素敵なところです(左の写真)。