黄金小路(Zlatá ulička)
プラハ城内を歩いていると、小さな家々が建ち並ぶ通りにたどりつきます。
カフカが仕事場にしていた部屋や、小さな博物館が入っている家、現在は土産物屋になっていたりして、城内からいつのまにか外にでてしまったのかと錯覚を起こしました。
この小路に入る手前には、切符拝見の女性がいることはいたんですが。
昔、錬金術師たちが住んでいたという伝説が、黄金小路という名の由来だそうです。
城で働く人たちの住まいが立てられていて、以前は両側に家があったということです。プラハ城内は、小さな町のよう。教会があって大聖堂があって、町屋もあります。
ガイドブックには、ヨーロッパでは王の権力と教会側の権力は相対するものというのが多いのに、ここでは王自らが宗教を奨励したので、カテドラルが城の中にある、とありました。
そういわれてみれば、お城の中にカテドラルがあるところなどには、行ったことがないような。
どこか、違和感を覚えたのはこのせいのようです。 プラハ城は、いかにも城らしいという建物がなく、おもしろいところです。
王宮の建物はあっても、中はがらんどうに近いし、教会の建物がいくつかあり、火薬庫や、ゴールデンレインという小路がある。
いささか城のイメージとは違うのです。
チェコの各地をめぐり、再びプラハについたときも、プラハ城とは呼んではいても『はて、どれが城そのものだったのか』と、わからなくなりました。城自体は、とても城とはいえないような建物だったと記憶しています。
朝早く入城するときに、ちょうど正時だったので門衛の交替に出くわしました。そして、またちょうど我々が帰ろうとするときに、再び門に向かう門衛たちの姿を見かけました。どうせ同じ道なのだからと、撮った写真が兵士の行進です。皆、ハンサムですが、一人はガムをクチャクチャ噛んでいて、交替してしまったら動けないはずなのに、どこでガムを捨てるつもりなのかと気になりました。